公益財団法人日本シルバーボランティアズ
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理事長挨拶


 rijicho
          新たな時代に


                            公益財団法人 日本シルバーボランティアズ 
                                      理事長  丸山 俊二


 新緑の候、元号が平成から令和に改まりました。振り返れば平成の世も多事多端ではありましたが、戦争の無い時代であったと言う事は特筆に値するのではないでしょうか。他方、特に近年は地震を始めとする自然災害に見舞われることも多かったと記憶しておりますが、そのような時に天皇 皇后 両陛下が被災地を広く、また何回にもわたって訪問され、その地の人々の傷付いた心に寄り添うお姿は私達に深い感銘を与えました。上皇 皇后 両陛下となられた今は、ゆっくりとお過ごしになれますよう願っております。新たに即位された天皇 皇后 両陛下をお迎えして、新しい時代は始まったばかりですが,様々な国際会議や東京オリンピック・パラリンピック、その前のラグビー・ワールドカップと多くの催しや行事が目白押しです。色々な課題に皆が精力的に取り組み、日本の国が令和の世にも順調な繁栄を遂げて行くよう願ってやみません。

 私共の団体「日本シルバーボランティアズ」の活動も昭和、平成、令和と三つの時代に及ぶこととなりました。これまで事業を続けてこられましたのは、ひとえに歴代の派遣専門家の方々のご尽力、それに関係団体、企業,更には歴代の評議員、理事,監事並びに会員の皆様のご支援、ご協力によるものであり、改めて厚く御礼申し上げます。  世界の経済情勢は、米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題など、先行きが不透明な要素が多く、日本においても年初に景気拡大が戦後最長になったと謳われたものの、広く国民に実感されるには至っていないようです。このような状況にあって、貴重なご支援をお寄せ下さる関係団体や企業の皆様には本当に感謝に堪えません。

 派遣事業の状況を申し上げますと、先ず、中国以外の一般地域に向けての事業内容は日本語教師の派遣であり、ベトナム、タイ、マレーシア、台湾、パラグァイに加えて近年カンボジア、フィリピンが派遣先となり、更に昨年度はミャンマーへの派遣が継続して実現しております。わが国と経済的、文化的に関係の深い東南アジア諸国が主な派遣先となるのは自然なことではありますが、私共は派遣先を多方面に拡大することにも努めており、遠距離ながら我が国の文化に関心を寄せてくれている南米パラグァイへの派遣はその一例であります。また、国によっては、日本語を普通に学習させるだけでなく、習得した日本語を活用して、将来現地の日本企業やわが国の会社で働きたいと言う人達を想定した授業を行なってゆくことも考えられるのではないかと思われます。この関連で、本年、出入国管理および難民認定法の改正により、日本での就労を希望する外国の方々の受け入れを拡大する新制度が発足したことは、私共の仕事にも新たな貢献の機会を与えてくれるのではないかと思われます。海外で日本語学習熱が高まっている現在、一人でも多くの日本語教師の方々が私達の活動に参加して下さるよう、熱望致します。

 中国への派遣につきましては、昨年度の専門家派遣分野は果樹・野菜関連が主なものであり、その他、土壌関連、工業、都市緑化、会議交流等でした。派遣件数の減少傾向は続いておりますが、これは主として近年の中国中央政府の緊縮財政政策の影響によるものです。かたがた、中国側窓口の中国科学技術交流中心の管理官庁である中国科学技術部と国家外国専家局が昨年4月に合併し、この機構改革が地方や外郭団体にまで及ぶまでには、なお時日を要するという事情もあろうかと思われます。他方、私共の団体の側では会員の老齢化と減少と言う問題も抱えております。私達からは、中国側窓口の予算増加と地方予算の獲得要請を行っており、中国科学技術交流中心はもとより、東京の中国大使館、中国国際人材交流協会(国家外国専家局東京駐在)への働きかけ等の努力を続けて参りたいと考えております。昨年より本年にかけて、日中政府間関係の改善を反映し、中国からの訪日団が増加したことに加え、中国での項目商談会や人材交流会、シルバーボランティアズ総会への招請が行われており、雰囲気は明らかに良くなっております。このような機運をを背景に、私達も歴史ある日中間の草の根交流を更に継続、発展させて行きたいと思います。

 以上申し上げたような私共の専門家派遣活動により、技術協力が成果をもたらし、派遣先の人々との友好親善・相互理解が深められ、専門家達自身も新たな生き甲斐、人生の意義を見出すこととなる、と言う基本目標を実現すべく、事務局職員一同、懸命に努力して参る所存で居りますので、関係団体、企業、会員の皆様におかれましては,これまでにも増して力強いご支援と多方面に亘るご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。

 

                                                              
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